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#読書の秋2021 集英社インターナショナル

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#読書の秋2021  集英社インターナショナルの課題図書にお寄せいただいた感想文のまとめです。
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2021年11月の記事一覧

人生の最期を迎えるための教科書

『エンド・オブ・ライフ』を読んだ。 この本を知ったのは、小川糸さんのエッセイ集『グリーン…

HOKUTO 9×9
2年前
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僕はボブ・ディランを少しは理解できるようになるだろうか?

Bob Dylanに”Death is not the End”という歌がある。 初めて耳にしたのは、今から30年くらい…

H-Law
2年前
4

『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』を読んで、わたしは嗅覚障害と向き合う

 そもそもこの本に惹かれたのはアートへの関心以上に、見えないという白鳥さんの気持ちや立ち…

たねまき
2年前
8

今の中にある幸せをみつけて生きてくために「見る」

「見る」がひとつのキーワードの11月だった。 見えにくさを感じる方たちの集まりに行った。 …

見たことがないシリアとその家族を思いながら。シリア内戦を描く「人間の土地へ」

異世界ファンタジーでも読んでいるかのようでした。 宗教、内戦、難民、文化、秘密警察、賄賂…

おなつ
2年前
8

どう死ぬかは、最後にどう生きるか。 -『エンド・オブ・ライフ』読書感想文-

ちょうどこれを読みながら電車で移動していた私は、降り立った駅で、たまたま制服を着た小さな…

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アートへの「旅路」を共に歩く(川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社、2021)読書感想文)

とにかく面白い、ものすごく面白い本だ。美術鑑賞のイメージが、堅苦しいものから、気軽に楽しめる易しくて豊かなものへと、ゆったりとひらかれていく。 本の感想を書く前に、前置きとして、父との思い出話を書いておきたい。 父は美術を愛していた。経済的な事情で大学にもほとんど行けず、本格的な美術教育を受けるチャンスもなかったようだけれど、さまざまな本を読んで勉強し、母と小さな幼稚園を経営し、書道や工作を子どもたちに教えて生計を立て、私たちを育ててくれた。油絵や版画や陶芸や写真にも挑戦し

「物理学者のすごい思考法」を推奨する3つの理由

「物理学者のすごい思考法」を読んだ。 私、残念な事に物理学の事など全く分からない。 そん…

こだま
2年前
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【エンド・オブ・ライフ】向き合えなかった自分と向き合う。

ノンフィクション小説を手に取ることが稀な私がこの本に出会ったきっかけはこの「noteの読書の…

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アートを知らない私が、アートについて考えてみたら

「生まれ変わったらまた自分になりたいですか?」 もしあなたが今この質問を投げかけられたら…

りりあ
2年前
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人は経験で見る|目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

伝えることの難しい時代に、文筆家・川内有緒氏の近著『目の見えない白鳥さんとアートを見にい…

大竹高史
2年前
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私の目と私じゃない人の目で、絵を見てみたい

「ママ、だっこ」 と手を伸ばす息子。 2歳くらいのとき、ベビーカーに乗せて美術館へ行った。 …

アートは「見る」もの?

仕事に追われる日が続くうち、気がつくと休日も仕事のことを考えるようになっていた。少しずつ…

【感想】『物理学者のすごい思考法』を読んで、知的好奇心に遭遇しました。

本記事は「note×集英社インターナショナル」の合同企画「#読書の秋2021」の課題図書『物理学者のすごい思考法』(橋本幸士【著】)の読書感想文です。過去に趣味で撮影した写真を交えて読書感想文を書いてみました。本企画の詳細は下記に記載されています。 -------------------------------------------------------------------------------------- 私は工学部出身であるが、現在の職場には多くの理学部物