【連載】みんなが気になる「顔」の話 By 山口真美

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新連載『みんなが気になる「顔」の話』始まります!

こんにちは、集英社インターナショナル・編集者のMSと申します。 いきなりですが、コンピュータの世界では「インターフェース」という言葉がよく使われるのはご存じですよね。 インターフェースとはコンピュータと人間が接触する「境界面」のこと。 たとえばディスプレイもそうですし、キーボードやマウスなども典型的なインターフェースですね。最近ではマイクやカメラも一般的なインターフェースになりつつあります(Zoom会議など)。 スマホなどでは画面そのものが出力と入力の両方の役割を果たし

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第14回 記憶の中の顔(前編)

なぜ人は「顔」にこだわるのだろう顔は、その人のアイデンティティを証明するものなのでしょうか? パスポートや運転免許証といった身分証明書には、顔写真が必ず貼られます。海外旅行でのパスポート確認などでは、自分の顔と写真とをじろじろと見比べられるのが常ですが、よく考えると変な話です。 そもそも目の前にいる人の顔と、顔写真が同じように見えたら、かならず同じ人であるという保証はどこにもありません。 たとえば、顔は今の時代、整形手術でかなり印象を変えることが可能です。 また一卵性双

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第14回 記憶の中の顔(後編)

〈前編から続く〉 人が記憶できる顔の数は最大、何人?身体から切り離された顔は、ある意味で身体よりも“名前”に近いものなのかもしれません。しかしながら顔は名前と決定的に違います。中でも、記憶の仕方と記憶の量に大きな違いがあるのです。 たとえば人が記憶できる顔の数は、記憶できる名前の数をはるかに超えます。名前は出ないけれど知っている顔がたくさんあることは、誰もがなんとなく感じていることでしょう。しかしいったいどれくらいの数が記憶できるかは、長年の謎でした。 メディアを通じて

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最終回 自分の顔はわからない(前編)

鏡の中は別世界「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世で一番美しいのは誰?」 白雪姫の物語で、継母のお后は毎日、自分の顔を鏡で眺めてはその美貌を確かめます。 いつの時代も鏡は人を魅了するようで、鏡に映る自分の姿に耽溺しすぎると、鏡なくしては生きていけない「鏡中毒」、「鏡依存」になってしまうこともあるのかもしれません。 これは鏡中毒とは違いますが、アルツハイマー型認知症患者に、「鏡現象」という症状がみられるそうです。 鏡現象とは、鏡に映った自分に話しかけたり、物を手渡そうとしたりするな

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最終回 自分の顔はわからない(後編)

前編より続く 世間に衝撃を与えた女性歌手の死前編で「人間は自分の顔イメージについて、実際よりも理想寄りに認識している」、つまり、ややうぬぼれ気味に自分の顔を見ているという話に触れました。 人間は自分の顔を現実そのままに見ているのではなく、そこには一種の偏見が入っているという言い方もできるでしょう。 しかし、自分の顔に対する偏見=バイアスは時として病的なものになることがあります。そこで起きることの一つが、摂食障害です。 摂食障害が世間に知られたのは、1970~80年代、

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【号外】12月2日20時~、NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」に出演します!

「ヒューマン」と「サイエンス」の造語「ヒューマニエンス」。人間という不確かで不思議な存在とはいったい何なのか?その真の姿に迫っていくシリーズ。番組MCは俳優や歌手として活躍を続ける織田裕二さん、NHKアナウンサーの井上あさひ。(NHKホームページより引用)。 本連載の著者、山口真美さんが12月2日(木曜日)20時よりBSプレミアム/BS4Kで放送中の「ヒューマニエンス」に解説者として出演します。 タイトルは「“顔” ヒトをつなぐ心の窓」。 まさにこの連載の内容どおりのタ

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