連載 言語の天才まで1億光年 高野秀行

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アフリカ篇(2)新たな敵とリンガラ語

アフリカ篇(2)新たな敵とリンガラ語

コンゴでの怪獣さがしのためフランス語だけでなく、リンガラ語を習おうと決意した高野さん。きっかっけは突然出現したテレビ番組制作会社の存在でした……。  私の言語人生(なんてものがあればだが)を振り返ると、初期の段階で、節目節目に不思議な力が働いていたと思わざるをえない。コンゴへ行くためにはフランス語ができれば十分だったのに、途中から並行してリンガラ語を学習することになってしまったのだ。  理由は、RPG的にいえば、「新たな敵の出現」だった。 ゴジラ現る  私が探検部の仲間と

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アフリカ篇(1)初めて「魔法」を手に入れた日

アフリカ篇(1)初めて「魔法」を手に入れた日

 高野秀行さんが自らの言語体験をたどる連載、第一回は、暗黒舞踏ダンサーから習ったフランス語について。その目的と、特異ながら効果的な学習方法とは。  私は無類の言語好きで、これまで20を超える言語を習い、実際に現地で使っている。  ・・・・・・などと言うと、「やっぱり言語の天才なんですね!」などと感嘆されてしまうのだが、残念ながら現実はまるでちがう。  私が使える言語のなかで、最も得意なのは(日本語を除くと)圧倒的に英語であり、その英語ですらネイティブの言うことはさっぱりわか

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