連載 言語の天才まで1億光年 高野秀行

21
アフリカ篇(6) 仲良くなる特効薬リンガラ語の強烈な副作用

アフリカ篇(6) 仲良くなる特効薬リンガラ語の強烈な副作用

リンガラ語を習得し、ウケをとっていたら、現地の人との間で何が起きたか。抱腹の高野ワールドをご堪能ください。  現地の共通語であるリンガラ語を話すことによって、桁違いのスピードと深さで〈コンゴ〉の人たちと仲良くなる方法を確立した私たちだったが、まもなくこの効きすぎる薬の強烈な副作用に悩まされはじめた。 「仲良くなる」とは、互いの距離が近くなることであるが、日本人と〈コンゴ〉の人たちでは距離感がちがう。近くなるどころか、どんどんこちらの中に(精神的・物理的両方で)入ってくる。

45
アフリカ篇(5)謎の怪獣はフランス語で何と呼ぶか

アフリカ篇(5)謎の怪獣はフランス語で何と呼ぶか

 コンゴとザイールで、高野さんはフランス語とリンガラ語を混ぜて話すことも。今回は、民族語、リンガラ語、フランス語を話している現地の人々の言語事情をわかりやすく解説。   この連載を読んでいる方は、私がさぞやリンガラ語に堪能だったように思われるかもしれないが、残念ながらそうではない。最初は片言程度だったし、その後何度もコンゴへ通ううちにある程度上達したが、それでもリンガラ語だけの会話は難しく、フランス語とチャンポンになっていることが多かった。  でも、言い訳をさせてもらうなら

44