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「移って、暮らして、考えた。 メキシコシティ―大阪、移住者リモート対談」嘉山正太×スズキナオ@本屋B&B

2022年11月21日、大阪とメキシコシティをつないだ太平洋横断対談が実現しました。
9月に『マジカル・ラテンアメリカ・ツアー 妖精とワニと、移民にギャング』を出版したメキシコ在住の撮影コーディネーター・嘉山正太さん、そして同じく9月に『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』(パリッコさんとの共著)を出版した大阪在住のライター・スズキナオさん。
関東圏出身で、移住先で「人に会い、話を聞く」仕事をしているお二人。遠いようで近い場所を結んだ、生活談義の一部をお届けします。

「弁当とUFO」に見る日本性

『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』を読んだ嘉山さん。とくに「弁当将棋」(ふたりでひとつのお弁当を買い、なかに入っているおかずやごはんを一品ずつ、順番に取りあっていくゲーム)が印象的だったそうです。

嘉山「すごいおもしろいですよね。こういう遊びをしっかりやるっていうのが日本っぽいというか」
スズキ「ありがとうございます笑」
嘉山「今後よくしていきたいっていう気持ちがあふれてますよね!」
スズキ「笑」
嘉山「ぼくらが日本から依頼を受けるテレビの仕事でも似たような感じがあって、次の仕事はUFOの番組なんですけど…」
スズキ「『マジカル・ラテンアメリカ・ツアー』でも、1話目にUFOが出てきますよね!」
嘉山「そうなんです。それで、日本の人たちはいつも『もっとすごいUFO』を撮ろうとする笑」
スズキ「満足できないというか笑」

まさか、弁当将棋とUFO番組から日本の改善志向が見いだされてしまいました…!

終始リラックスした雰囲気で話が弾みました。

平熱の大阪、平熱のメキシコ

続いて、嘉山さんはスズキさんの著書『それからの大阪』から、「平熱の大阪」というパンチラインを紹介します。ここでの「平熱」とは「表面的な“らしさ”のなかに隠れた、普通でありふれた状態」を指します。

嘉山「この『平熱の大阪』っていうパンチラインは、2022年のなにかに残した方がいいですよね」
スズキ「ありがとうございます笑」
嘉山「ぼくはこの『大阪』を『メキシコ』に置き換えてもいけるなって思ったんです」
スズキ「たしかに、最初に嘉山さんの本は『珍しい光景とかありえないようなことが書かれてるのかな~』って読んだんですけど、その要素ももちろんあるんですけど、嘉山さんが言おうとしているのはその先というか。一見珍奇なこともそれをやっている人にとっては毎日のことで、そこへのまなざしがあるから、恐れ多いですけど自分と近いものを感じたというか」
嘉山「ありがとうございます!」

コテコテのイメージが強い地域だからこそ、そこを越えたものを伝えたい。お二人の共通の姿勢が見えました。

このほかにも、お二人のコロナ禍での生活、移住者にとっての二つの武器、メキシコに「ご自由にお持ちください」は存在するのか? など、様々な話題があふれ出る一夜となりました。
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