見たことがないシリアとその家族を思いながら。シリア内戦を描く「人間の土地へ」
異世界ファンタジーでも読んでいるかのようでした。
宗教、内戦、難民、文化、秘密警察、賄賂、脱走兵・・・
何もかもが違う価値観とルール、世界に触れ続ける中、国際結婚をして日本にやってきたラドワンとの日々で、突然八王子、電気代、履歴書などの見知った単語が出てきて、これは現実に起きていることなのだと実感します。
シリア内戦。どうしようもない大きな力にねじ伏せられていく人々の暮らし。それでも、脱走兵になっても、政府軍であっても、難民キャンプに入っても・・・何とか生きていくシリア