連載 言語の天才まで1億光年 高野秀行

21
ヨーロッパ・南米篇(6)
フランス語との最後の闘い

ヨーロッパ・南米篇(6) フランス語との最後の闘い

理不尽なフランス人の言葉にあきれ、すっかりフランス語に愛想をつかした高野さんでしたが、フランス文学専修の学生として提出したのは、学生がそれを?! という、仰天の卒論!  タイでの仕事に就くため、どうしても大学(フランス文学専修)を卒業しなければならなくなったという話の続きである。  私は大学7年目の4月、単位を限界ギリギリまで登録し、4年ぶりに授業に出始めた。これが辛かったのなんの。まず、昼夜逆転の生活を送っていたため、朝起きられない。ようやく教室に着いても90分間じっと座

21
ヨーロッパ・南米編(1)イタリア語との初対決デスマッチ

ヨーロッパ・南米編(1)イタリア語との初対決デスマッチ

今回からヨーロッパ・南米篇がスタートします! 1回目のテーマはイタリア語。ほとんどの場合、現地探索や調査のための手段として言語を学んできた高野さんでしたが、イタリア語は事情が違っていました。  私は7年間、大学の学部に在籍し、その間、日本語と英語以外に6つの言語を学んだり喋ったりしていた。フランス語、リンガラ語、ボミタバ語、スペイン語、スワヒリ語、ポルトガル語である。  ずいぶん多岐にわたるように思えるが、言語学的にみれば、半分はインド・ヨーロッパ語族イタリック語派ロマンス

37