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連載 言語の天才まで1億光年 高野秀行

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「誰も行かないところに行き、誰もやらないことをやり、誰も書かない本を書く」をモットーにしているノンフィクション作家、高野秀行さん。辺境の地では、テキストはもちろん辞書もないような… もっと読む
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#連載

アフリカ篇(4)ウケる! リンガラ語学習

 なんと、怪獣探しの隊員のために、リンガラ語のテキストまで作成した高野さん。現地では物真似リンガラ語でウケを取りつつ、コンゴとザイールの違いなどを学んでいきました。 

 私と向井は結局、ザイールとコンゴに2カ月ほど滞在した。コンゴ政府と交渉したり、ムベンベが棲むと言われる湖の周辺の村々を調査して歩きながら、リンガラ語をせっせと覚えていった。帰国してから、私は他のコンゴ隊メンバーのために、リンガラ

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アフリカ篇(3)言語ビッグバン

 フランス語とリンガラ語を携え、初めてアフリカの地へ。そこで高野さんを迎えたのは強烈なリンガラ音楽と、人々の悲鳴! そして高野さんに起きたこととは──。 

 初めてアフリカの地に降り立った日のことは忘れられない。 
 私はムベンベ探索の偵察という名目で、向井という後輩と2人、パリ経由でザイールの首都キンシャサを訪れた。1987年のことだ。
 本来の目的地であるコンゴの方は前にも述べたように日本に

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アフリカ篇(2)新たな敵とリンガラ語

コンゴでの怪獣さがしのためフランス語だけでなく、リンガラ語を習おうと決意した高野さん。きっかっけは突然出現したテレビ番組制作会社の存在でした……。

 私の言語人生(なんてものがあればだが)を振り返ると、初期の段階で、節目節目に不思議な力が働いていたと思わざるをえない。コンゴへ行くためにはフランス語ができれば十分だったのに、途中から並行してリンガラ語を学習することになってしまったのだ。
 理由は、

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アフリカ篇(1)初めて「魔法」を手に入れた日

 高野秀行さんが自らの言語体験をたどる連載、第一回は、暗黒舞踏ダンサーから習ったフランス語について。その目的と、特異ながら効果的な学習方法とは。

 私は無類の言語好きで、これまで20を超える言語を習い、実際に現地で使っている。
 ・・・・・・などと言うと、「やっぱり言語の天才なんですね!」などと感嘆されてしまうのだが、残念ながら現実はまるでちがう。
 私が使える言語のなかで、最も得意なのは(日本

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