連載 言語の天才まで1億光年 高野秀行

14

ヨーロッパ・南米篇(3)コロンビア、魔術的リアリズムの旅

 パロマ先生に習ったスペイン語を携えて高野さんが向かったのは、治安の悪い、南米コロンビア。未来が見えるという幻覚剤を求める道中、高野さんが身をもって経験したのは、ラテンアメリカ文学の世界でした。  私はスペイン語圏を旅したことが5回ある。最初は南米のコロンビア、次が同じくペルーと…

アフリカ篇(4)ウケる! リンガラ語学習

 なんと、怪獣探しの隊員のために、リンガラ語のテキストまで作成した高野さん。現地では物真似リンガラ語でウケを取りつつ、コンゴとザイールの違いなどを学んでいきました。   私と向井は結局、ザイールとコンゴに2カ月ほど滞在した。コンゴ政府と交渉したり、ムベンベが棲むと言われる湖の周辺…

アフリカ篇(3)言語ビッグバン

 フランス語とリンガラ語を携え、初めてアフリカの地へ。そこで高野さんを迎えたのは強烈なリンガラ音楽と、人々の悲鳴! そして高野さんに起きたこととは──。   初めてアフリカの地に降り立った日のことは忘れられない。   私はムベンベ探索の偵察という名目で、向井という後輩と2人、パリ経…

アフリカ篇(2)新たな敵とリンガラ語

コンゴでの怪獣さがしのためフランス語だけでなく、リンガラ語を習おうと決意した高野さん。きっかっけは突然出現したテレビ番組制作会社の存在でした……。  私の言語人生(なんてものがあればだが)を振り返ると、初期の段階で、節目節目に不思議な力が働いていたと思わざるをえない。コンゴへ行く…

アフリカ篇(1)初めて「魔法」を手に入れた日

 高野秀行さんが自らの言語体験をたどる連載、第一回は、暗黒舞踏ダンサーから習ったフランス語について。その目的と、特異ながら効果的な学習方法とは。  私は無類の言語好きで、これまで20を超える言語を習い、実際に現地で使っている。  ・・・・・・などと言うと、「やっぱり言語の天才なんですね!…