話す、書く――言葉を学びたいあなたへ「文系独学本」を集めてみました
2022年もあっという間に1カ月が過ぎました。皆さんは今年の抱負、立てたでしょうか?
ふだん本の編集の仕事をしている私は、あらためて「言葉」について学ぼうと決めました。
……決めたのはいいんですが、「忙しい」とか「時間がなくて」とつい自分に言い訳をしています。
そんなときこそ、「新書は独学の友」です。
大層に考えず、「1行でも本を読めば、数秒前の自分が知らなかったことが得られる」という言葉を胸に、今日はこんな本を読んでみます!
『ことばのトリセツ』
恋愛関係、職場・取引先での言葉づかいから、企画・研究におけるネーミングのことまで――あらゆる場で役立つ「ことばの使いかた」について書かれた本。
「ことば」はさまざまな形で届き、接しない日はありません。いつもの仲間と話すにも、いろいろと考えるようになりました。
『書くための文章読本』
この本を読んでみようと思ったんです。本屋さんにはほかにも書き方の本があったんです。でもこれがわかりやすそうだなと感じたのです。いい買い物をしたなと満足できたのです。これできっと作文もカッコよくなるのです。
……わたし、「です」って言い過ぎです?
「です、ます」調や「だ、である」調といった日本語の文末を徹底的に解説しています。センスだけじゃない、考えることで文章をブラッシュアップする極意がここにありました。
『カミュ伝』
コロナ禍で『ペスト』がたくさん話題になりました。その著者カミュがどういう人か、知っていますか?
極貧の幼少期、結核との闘い、ナチスとの攻防、そして数々の恋……不世出の作家の人生は波瀾に満ちたものでした。
著者の人生を知ると、その作品の味わいもひと味変わってきます。
話す言葉を知り、書く言葉を知り、書き手の人生を知る。
そんな読書体験も、なかなかよいものでした。