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文章力を上げたい!そんなあなたに"文末の魔法"、教えます

「新書は独学の友」フェア、文系おススメ本の中から『書くための文章読本』をご紹介します。

この本は224ページあります。そのほとんどが日本語の「文末」について書かれているのです。終わりよければすべて良し、という言葉もあります。文末に手を入れるだけで文章が見違えます。

……すべて「です・ます」調で書かれた上の文章、くどいというか、読みづらいですよね。本書を読むと、この文末に手を入れることで文章が見違えるほど良くなるということがわかります。

今回も担当編集者に語ってもらいました!

著者の瀬戸賢一さんは「レトリック」の専門家

難しい本を読むのが苦手だけれど、新書の企画は立てなくてはならない――ジュニア向けなら平易かもしれないと、頼った先が「岩波ジュニア新書」です。そこで瀬戸賢一さんの『日本語のレトリック』に出合いました。

「目玉焼き」も「山のような宿題」も比喩! なるほど!
何気なく使っている言葉の面白さを、ユーモアも交えわかりやすく解き明かす瀬戸賢一さんに、ぜひご執筆をお願いしたいと思いました。

ことばを巧みに用いて美しく効果的に表現する技術、レトリック。レトリックの専門家の立場から「役に立つ文章読本がない、それならば自分が」と使命感に燃えた瀬戸さんが書かれたのが本書です。


文章は文末が大事!

タイトル通り「書くため」の本です。しかも、文末に特化しています。

動詞が最後にくる語順の日本語は、文末にバリエーションを付けづらく、お粗末になりがち。にもかかわらず、文末は、文章を印象づける重要なところです。

この文末を豊かにし、伝わる文章を書くテクニックが満載の本書。
たとえば、「すすす」「るるる」と重なりがちな文末にどう変化をつけるか。
比喩を用いたり、人物にキャラクターづけしたりする技法にはどんなものがあり、どう活用するべきか。
引用されている名文も実に味わい深いので、日本語の美しさを堪能しながら、文章術を習得できます。


実際に書いてみてください!

本書を読んで、なるほど、と思われたら、ぜひすぐに実践してみてください。
本書にあるいくつかのテクニックを使ううちに、きっとそれが身につき、いつのまにか見違えるような文章が書けるようになっていることでしょう。

書くテクニックの上達は、実践あるのみ。身近なメールも伝わりやすい文章になるはずです。

ふつうのこと、と思って見過ごしがちな日本語の技法を、こういうことだよ、と解き明かし、驚かせてくれる達人、瀬戸賢一さん。日本語の面白さを実感でき、実は読み物としても楽しい本書です。

これを読んでくださっているあなたも、noteに投稿されているでしょうか。

「多くの人に読んでもらいたい」「たくさんのスキがほしい」と思っているなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

過去に投稿した文章を、この本をもとに手直しして比較するのも面白いかもしれません📕



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