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【ネオ・サピエンスの姿を考える】吉川浩満さん×塚越健司さん オンライン・トークイベントレポート

3月7日(月)に、「新書は独学の友」オンライントークイベントの第3回が開催されました。題して「人間拡張を4側面から考える」です。

今回ご登場いただいた文筆家の吉川浩満さんと、情報社会学者の塚越健司さんには2月刊のインターナショナル新書『ネオ・サピエンス誕生』にご寄稿いただいています。

この本は、15名もの方にご寄稿いただき、さまざまな切り口でこれからの人間の未来を論じる新書。さて、お2人からどんな話が飛び出すのでしょうか?

人間拡張における4側面とは

タイトルにもなっている以下の「4側面」とは一体どういうものなのか。

吉川さんがナビ役となって順に説明し、そこへ塚越さんがさらに論を重ねるという展開に。

1 身体能力の強化
例:パワードスーツの着用によって、通常では持てない重いものを持ち上げる。
2 知覚の増強
例:メガネ(視力増強) / 補聴器(聴覚増強)
3 認識能力の拡張
例:脳に電極を埋め込んで、思考するだけでスマホに文字が打つ。
これはBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)という名称で、世界各地で研究が進められています。
4 存在の拡張
例:zoomによって遠隔地にいる者同士で会議を行う。
「まさに今回のトークイベントも、以前は話す側も聞く側もジュンク堂さんに行かなければいけなかった」というようなお話もありました。

あらゆるものを人間拡張できるか?

技術が発展するにつれどう便利になるかという想像は、従来のSF作品などでも無限に語られてきました。

本イベントではそこから一歩踏み込んで、「未来の技術を手にし、身体化した人間の意識はどこに向かっていくのか」という議論へと発展しました。

そしてイベント終盤、お2人はこんなお話しもされていました。
「いまは『未来をこうしたい』という能動的な気持ちが生まれにくい時代かもしれません。だからこそ『未来はどうなるの?』と知りたくなるんじゃないかな」

未来に対して想像の翼を広げてみることも、また独学と呼べるのではないでしょうか。その一助となる『ネオ・サピエンス誕生』のイベントでした📕


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