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【光の世界を独学で知る】『光の量子コンピューター』は独学の友!

テレビや雑誌でもときおり目にする「量子コンピューター」。販促担当の私にはちょっと難しそうかな、と思いつつ手に取ってみたところ……

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「排熱をゼロにする」
「高速計算のための3つの方法」
「シュレーディンガーの猫状態を量子テレポーテーションできるか」

などなど、目次を見ると気になる言葉がたくさん目に飛び込んできました。

「もしかしたら、文系の自分にも読めるのでは?」「難しそうなテーマだけど、新しい世界が拓けるのでは?」などと思いつつ、今回も担当編集者に話を聞いてみました。

本作りのスタートライン

アインシュタインさえ異を唱えた奇妙な現象ーー量子テレポーテーション。その実証実験を世界で初めて成功させたのが、著者の古澤 明先生です。

以後も「光の申し子」のごとく、光を操り、他の追随を許さない成果を重ねていきますが、すべては独自方式の量子コンピューターへ辿り着くための途中経過にほかなりません。

そんな古澤先生が量子力学の基礎から、エキサイティングな開発競争の現場にまで迫った、最新科学と研究の魅力を両立させた新書が実現しました。

独学者の背中を押してくれる

秒速30万キロという、この世で最速を誇る光。それを構成する光子を1個1個の単位で制御しながら量子力学の実験を行うなど、想像もつきません。

量子コンピューターの研究の主流が超伝導を利用する方式である中、光を使う独自の方式を掲げることも苦難の道です。しかし、古澤先生は周囲に迎合せず、唯我独尊を貫くパイオニアのチャレンジ精神が尽きることはありません。

本書では、一人の研究者が直面する問題やライバルとの競合、気が遠くなる目標に挑む姿までもが赤裸々に描かれています。著者の一貫したブレない姿勢は、独学をたしなむ人はもちろん、学びを欲するすべての人の励みとなり、探究の意欲を後押ししてくれることでしょう。

読者の皆さんへ

量子とは、これ以上小さくできない最小の単位のことです。

量子の世界では、右回転しながら左回転していたり、一度仲間のような関係にすると、一つの量子にもたらされた情報が、離れた仲間にも瞬時に伝わったりします。
こうした不思議な現象を利用するのが量子コンピューターで、スーパーコンピューターでも解けない難問を瞬時に解いてしまうそうです。この現代科学最大の目標には数々の難題が立ちふさがり、開発競争も一進一退の様相を呈しています。

それらを一つずつクリアして夢の実現へ邁進する「開発前夜」の勢いと熱気、そしてできるかぎりわかりやすく書かれた量子力学の世界をご堪能ください。


量子コンピューターに興味のある方はもちろん、「新しいことを学びたい」という方の気持ちにも応えてくれる内容になっています📕


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