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戦国飯とともに「家康の伊賀越え」に挑む! 黒澤はゆま

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「資料をとことん漁り、再現して、実食する、その執念がスゴイ!」と話題の書『戦国、まずい飯!』(弊社刊)。 そのスピンオフとして、 著者の歴史小説家・黒澤はゆまさんが、“家康の伊賀… もっと読む
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#本能寺の変

作ってみよう、戦国のカロリーメイト⁈ 兵糧丸【第1回】黒澤はゆま

NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」再開しましたね。クライマックスの「本能寺の変」はいったいどんな映像になるのでしょうか。楽しみですね。 さて、本能寺の変で信長が討たれたと聞いて、青ざめていた男がひとり。信長と同盟を組んでいた徳川家康です。この時、家康は信長の招きによってのんびり堺見物をしていましたが、一転して危うい立場に! 家康は逃避行を決意し、領国の三河へ向かいます。しかし、そこには明智勢をはじめ、土民や山賊たちの襲撃をかわしながら険しい山道をゆかねばなりません。 その道のり

伊賀越えチャレンジ!2日目は茶畑を抜け忍者の里伊賀へ【第4回】黒澤はゆま

不思議なことが起きた。 寝袋に入り、「ああ、疲れた。さぁ寝よう」とうんと伸びをしたその腕を下ろした時には、もう朝になっていたのだ。 疲れが極限の状態で寝るとこういうことになるのかと驚愕した。 寝た実感がまったくないのだが、体力が回復した気がしないでもない。 ただ、足は筋肉痛である。 天気は快晴。 9月なのに、行き遅れの蝉が盛んに合唱していた。 暑くなりそうである。 ああ嫌だと思ったが、出発するしかない。 兵糧丸を2個水で流し込んで朝食を済ませ、バスで昨日歩いたところまで戻