伊賀越えチャレンジ!2日目は茶畑を抜け忍者の里伊賀へ【第4回】黒澤はゆま
不思議なことが起きた。
寝袋に入り、「ああ、疲れた。さぁ寝よう」とうんと伸びをしたその腕を下ろした時には、もう朝になっていたのだ。
疲れが極限の状態で寝るとこういうことになるのかと驚愕した。
寝た実感がまったくないのだが、体力が回復した気がしないでもない。
ただ、足は筋肉痛である。
天気は快晴。
9月なのに、行き遅れの蝉が盛んに合唱していた。
暑くなりそうである。
ああ嫌だと思ったが、出発するしかない。
兵糧丸を2個水で流し込んで朝食を済ませ、バスで昨日歩いたところまで戻