第12回「人の見た目」よりも「社会の見た目」(前編)
なぜ人は教科書の偉人の顔に落書きするのか写真や映像として切り取られた顔に対して、人はどうも無頓着になりがちです。
子ども時代、教科書に出ている著名人の顔写真にいたずら書きをした人は少なくないでしょう。街角に貼られた選挙のポスターの顔に対して、まるで「品評会」のように無責任な批評を言ったりするのも、子ども時代の「あるある」です。
現代の私たちは「印刷された顔」と幼い頃からそんな調子で付き合ってきているのですから、テレビや新聞や雑誌に出ている顔も、当然軽く扱われてしまいがちで