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集中公開【今読むべきコロナブルーを乗り越える本】

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ワクチン接種、緊急事態宣言解除!?…、ニュースの見出しは踊っても、新型コロナウイルスの感染が社会とわれわれの心にもたらした影はいつ消えるともしれません。やはり、いつまで続くのかわ…
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記事一覧

コロナブルーを乗り越える本 阿古智子

現代中国学者の阿古智子さんが紹介する本は、20世紀初頭、東アジアの人々とペストとの闘いを政治、医療などの面から分析しています。コロナとの闘いが終わるとき、世界はどのような姿をしているのでしょう? ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年5月5日に公開された記事の再掲載です。 『衛生と近代―ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会』 永島剛・市川智生・飯島渉編/法政大学出版局 「鼠疫」、つまりペスト(腺ペスト)が北里柴三郎によって歴史上初めて医学的に

コロナブルーを乗り越える本 小田井涼平

小田井涼平さん(「純烈」メンバー)は、テレビの世界で活躍したヒーローたち、そのさまざまな像を紹介した本をピックアップ。コロナの時代のヒーローはわれわれのすぐ隣にいるはずです。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年5月3日に公開された記事の再掲載です。 『ヒーローたちの戦いは報われたか』 鈴木美潮/集英社文庫 予期せぬ形で世界中がコロナ危機に陥ってしまった。まさに大ピンチだ! こんな時こそヒーローの出番である。とはいえ、空を飛んで、もしくはバイクに

コロナブルーを乗り越える本 神島裕子

神島裕子さん(哲学者)は現在、われわれが抱えている不満に寄り添ってくれる2冊を紹介。一人ひとりに対する敬意、苦しんでいる人の言葉を聞き取るための努力の大切さに気づかされます。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月30日に公開された記事の再掲載です。 『市民の反抗 他五篇』 H.D.ソロー、飯田実訳/岩波文庫 コロナ禍は誰しもの日常生活を一変させ、私たちをブルーな気持ちにさせています。以下では、多くの人が現在抱えているだろう不満に寄り添ってくれ

コロナブルーを乗り越える本 タカザワケンジ

写真評論家のタカザワケンジさんが紹介するのは歌っている人たちの写真集です。コロナ禍でカラオケ店にも休業が要請されました。ある出来事をきっかけに、それまで不通だったことの意味が変わってしまう。われわれは今、その瞬間にいます。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月28日に公開された記事の再掲載です。 『APPEARANCE』 兼子裕代/青幻舎 新型コロナウィルスの流行でカラオケ店が休業要請の対象になっている。まさか「歌う」ことが感染を広げるなんて

コロナブルーを乗り越える本 豊﨑由美

豊﨑由美さん(書評家)はコロナ禍で読書に集中できない人が多いことを念頭におき、小説が読めるほど回復したときのための1冊を紹介。バルセローナを舞台に宇宙人が繰り広げるトンチンカンな言動が強力な笑いとともに描かれ、やがてーー。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月26日に公開された記事の再掲載です。 『グルブ消息不明』 エドゥアルド・メンドサ、柳原孝敦訳/東宣出版 「自宅にこもらなければならない今だからこそ、本を読もう!」的なお気楽な言説に触れる

コロナブルーを乗り越える本 小林紀晴

小林紀晴さん(写真家、作家)はニューヨーク滞在中、同時多発テロに遭遇した際に現地で手にした『星の王子様』の著者にして飛行士のサン=テグジュペリによるエッセイを紹介。気が休まらない日々のなか、心を穏やかにしてくれた一節とは。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月25日に公開された記事の再掲載です。 『人間の土地』 サン=テグジュペリ、堀口大學訳/新潮文庫 2001年、ニューヨークに一年ほど暮らしているときに同時多発テロに遭遇した。事件から少し経

コロナブルーを乗り越える本 根井雅弘

根井雅弘さん(経済思想史家)はゲーテの名言、箴言から「生きる」ことを考えた本を紹介。コロナが終息したとき、ビフォアコロナと同じ世界を取り戻すべきなのか? われわれわれがこれから考えなければならないことへのヒントです。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月24日に公開された記事の再掲載です。 『いきいきと生きよ ゲーテに学ぶ』 手塚富男/講談社現代新書 新型コロナウィルスによる感染症拡大が全世界の問題となった頃から、新聞もテレビもインターネット

コロナブルーを乗り越える本 酒井邦嘉

酒井邦嘉さん(言語脳科学者)は、 現在の状況に疲れたわれわれにとってのカンフル剤となる小説と孤独感に苛まれたり、テレワークに疲れたときに効く詰め将棋の世界を紹介します。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月21日に公開された記事の再掲載です。 『絶品! 4×4マスの詰将棋』 伊藤果/マイナビ将棋文庫 テレワークやネット会議に疲れ、一人で煮詰まったり、孤独感に苛まれたりする時には、孤高のソリティア「詰将棋」がある。駒の動かし方を知っていても詰将

コロナブルーを乗り越える本 春日武彦

春日武彦さん(精神科医、作家)が紹介するのは、風変わりな構成の本です。春日さんはそこには潜む意味を考察。これから長く続くであろう人類とコロナウイルスとの共存を思うときの、やるせなさに対処するヒントになるかもしれません。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月22日に公開された記事の再掲載です。 『人生の段階』 ジュリアン・バーンズ、土屋政雄訳/新潮クレスト・ブックス 不安と恐怖、得体の知れぬ気味悪さ、人影の消えた繁華街のシュールな眺め、対岸の火

コロナブルーを乗り越える本 野崎歓

フランス文学者の野崎歓さんは、外国文学から人間が苦難に直面しながらもしぶとく生きる姿を描いた3作をセレクト。今、こうした本を読めるということは、苦難を生き延びた人間からのプレゼントではないかと分析しています。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月10日に公開された記事の再掲載です。 『デカメロン』 ボッカッチョ、平川祐弘訳/河出文庫など いまわれわれは未曽有の事態の真っただ中にいる──というのが実感だが、しかし人類が歴史上、何度も何度も伝染病

コロナブルーを乗り越える本 ウルフルケイスケ

ミュージシャンのウルフルケイスケさんは3冊をピックアップ。共通するのは今のこの場所ではないどこかへの移動(を考えるということ)。ランニングや旅もその例です。まだ、いつ明けるともわからないコロナブルーに移動が有効であることがわかります。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月19日に公開された記事の再掲載です。 『BORN TO RUN 走るために生まれた』 クリストファー・マクドゥーガル、近藤 隆文訳/NHK出版 ランニングのいいところは体調面

コロナブルーを乗り越える本 井手英策

井手英策さん(財政学者)が紹介する本は、人間が直面する苦しみについて考える契機を与えてくれます。苦しみとは、自分のため?  誰かのため?  それを考えることには、どのような意味があるのでしょうか。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月20日に公開された記事の再掲載です。 『苦悩する人間』 ヴィクトール・E・フランクル、山田邦男、松田美佳訳/春秋社 その苦しみは誰のためか、自分のためか、それとも他者のためか──精神科医であり哲学者でもあるヴィク

コロナブルーを乗り越える本 立川談笑

立川談笑さんはコロナ禍が落語家の仕事にも影響し、若旦那よろしく昼間からの在宅というシチュエーションから2冊の本をオススメ。1冊は哲学と宗教の歴史について、もう1冊はミステリー。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月19日に公開された記事の再掲載です。 『哲学と宗教全史』 出口治明/ダイヤモンド社 落語家も仕事がありません。だから、日がな一日おうちにいますよ。あー、退屈。もうー、退屈。たとえるなら、落語に出てくる若旦那が、父親に勘当されて出入り

コロナブルーを乗り越える本 北尾トロ

北尾トロさん(ノンフィクション作家)は「小説には手が伸びない」というコロナ禍での読書生活のなか、近所のカフェの本棚に刺さっていた、かつて読んだことのある本を再読。そこにはこの時期だからこそ見直すべき生き方、働き方が、誰もができそうな方法で書かれていました。 ※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月18日に公開された記事の再掲載です。 『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』 伊藤洋志/ちくま文庫 新型コロナの感染防止のため自宅で過ごす時間が増